犬猫の心臓病(循環器疾患)専門外来・精査について |神奈川県動物病院|ひらの動物病院

本サイトでは、当院での『心臓病(循環器疾患)専門外来』での検査記録を公開します。心臓病(循環器疾患)専門外来のご相談、ご予約はひらの動物病院:046(272)5300迄、電話にてご連絡ください。尚、当院のご紹介・ご案内は ひらの動物病院ホームページ http://www.hirano-vets.com をご参照ください。宜しくお願い致します。
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# 心臓病(循環器疾患)専門外来日のお知らせ...3月9日(第2月曜日)
3月9日(第2月曜日)は 心臓病(循環器疾患)専門外来日 となります。

心臓に不安をもつワンちゃん・猫ちゃんのための診療日で、
県外から来院されているご家族もたくさんおみえです。





検査結果詳細等は...こちら をご参照ください。

ワンちゃん・猫ちゃんの循環器への負担を最大限に減らすため完全予約制となり、
事前予診ならびに予約が必須となります。※通常診療は随時受付ています。



心臓病(循環器疾患)専門外来については、当院〔046-272-5300〕までお問合せください。




ひらの動物病院 獣医師/平野





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# 心臓病(循環器疾患)専門外来・精査について | ひらの動物病院


神奈川県大和市中央林間の ひらの動物病院 では、通常の一般外来に加えて、特定日(第二・第四月曜日)における心臓病(循環器疾患)専門外来を設けています。かかりつけ動物病院さんや当院での一般外来において、逆流性雑音が聴取されたり、日常生活の中で呼吸が荒い、活発さがなくなる等の病状が認められ、心臓病(循環器疾患)について、専門的な検査・治療が必要である判断されたワンちゃん・猫ちゃんの為の再診外来(完全予約制)となります。


心臓病(循環器疾患)専門外来
では、獣医臨床検査専門医)が加わり、心エコー検査(カラードップラー心臓超音波検査)デジタルレントゲンによる胸部レントゲン検査を中心に、身体一般検査・血液検査心電図検査抹消血圧測定、必要に応じた精査を実施し、病態・血行動態・病期を正しく把握した上で、検査結果を解りやすく、丁寧にご説明させていただきます。

心臓病(循環器疾患)は加齢に伴い漫然と進行するものであり、その治療は、腱索断裂・急性肺水腫といった致死的な急性症状の発現遅延を目的とした予防投薬が中心となります。正確な病態・病期の把握の上、適切な予防投薬を開始する為、心臓病(循環器疾患)専門外来の受診をお勧めします。


本サイトでは、当院での『心臓病(循環器疾患)専門外来』での検査記録を公開します。心臓病(循環器)疾患専門外来のご相談、ご予約ひらの動物病院046(272)5300迄、電話にてご連絡ください。当院のご紹介・ご案内は ひらの動物病院ホームページ http://www.hirano-vets.com をご参照ください。しくお願い致します。


獣医臨床検査専門医:名輪裕生(獣医診断支援サービス:VDSS(Veterinary Diagnosis Suport Survice)) / 日本動物高度医療センター内科・臨床検査科勤務医'07-,同非常勤勤務医'09-/日本獣医生命科学大学付属動物病院研修医'97-'03/動物ウェルネスセンター常勤勤務医'03-06/VDSS獣医診断支援サービス'06-/日本獣医がん学会/日本循環器学会/日本獣医神経病学会
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# 3月24日(第4月曜日)/犬猫の循環器疾患(心臓病)専門外来日

2014年3月24日(第4月曜日)/循環器疾患(心臓病)専門外来日にて犬の僧帽弁閉鎖不全症継続検査3頭、猫の肥大型心筋症2頭、うち初診1頭の検査を実施致しました。

循環器疾患(心臓病)専門外来においては、カラードップラー心臓超音波検査を中心に、必要に応じて胸部レントゲン検査、血圧測定、血液検査などを実施し、循環動態(血液の流れ)、心臓の形態学的変化(心臓の肥大、心腔内の拡大など)、機能的変化(便の動きなど)とともに、全身状態を定期的に正しく把握し、現症の治療とともに、日常生活に病的影響がでない(ださない)予防治療の実践が目標となります。












| - | - | 16:13 | category: - |
# 肺動脈弁狭窄症

〔検査目的〕当院、心臓病(循環器疾患)専門外来にて肺動脈弁狭窄症と判断。2次診療施設にてバルーン拡張術後、検診継続。前回検査5ヶ月前。

〔検査内容〕心エコー検査(カラードップラー心臓超音波検査

〔投薬内容〕マレイン酸エナラプリル、カルベジロール、ジピリダモール

〔検査結果〕・エコー中に不整脈無し、心拍数80〜130(前回70〜130bpm、安定)
・重度のMR(逆流は扇状で左房深部到達+、MR venaconstracta=3.5(前回3.8)mm)、中等度のTRを認める(逆流は線状で右房深部到達なし、TR vena constracta=3.4(前回3.0)mm、逆流面積50%以下、悪化)、重度のPSを認める、中等度以上のPRを認める(逆流は2ヶ所から噴出、いずれも線状で右室深部到達なし)
・僧帽弁肥厚(±)、プロラプス(−)、弁尖逸脱(−)、腱索断端逸脱(+、前後尖2次腱索)
・肺動脈弁形態の異常(弁輪部形態異常、肥厚、癒合、索状構造)を認める。
・三尖弁肥厚(±)、プロラプス(−)、大動脈弁に明らかな異常なし
・LA:AO=1.8(前回2.2):1.0(軽度の左房拡大、軽減) 肺静脈拡大(±、4.7(前回6.2)mm、左心耳拡大(+)
・右房拡大(+、RA:LA=1:1)、後大静脈拡大(+、8.8mm)
・LV-fanc:FS=46(前回51〜53%、低下)、RVw:LVw=1.0:1.0(右室求心性肥大+)
・左室遠心性拡大(+)、LVIDd=21(前回21)mm、左室求心性肥大(−)、心室中隔扁平化(軽度+)、右室求心性肥大(+)
・MV-フロー:Ew=43(前回40)cm/sec 、減速時間(DT)=156(前回210、短縮)ms、E-slope=平坦化(+)
・先鋭化(−) Aw=37(前回52cm/sec、低下) 、E/A=1.15(前回0.77、上昇)、E/Em=5.30(前回5.22)、Em/Am=1.38(前回1.05、上昇)、等容積拡張時間(IVRT)=72(前回66ms、延長)、MRフロー=明確に描出困難(術前5.25m/sec)
・TVフロー:Ew=60(前回52cm/sec、上昇) 、DT=96(前回96ms)、E-slope=先鋭化(±)・先鋭化(±)、Aw=34(前回44cm/sec、低下) 、E/A=1.79(前回1.16)、TRフロー=4.89(前回5.01m/sec、低下)
・LVOTフロー:AOv=97(前回98)cm/sec、PEP=42ms、ET=192ms、PEP/ET=0.22(前回0.22)
・RVOTフロー:PRフロー=1.84(前回1.80m/sec)、PSフロー=最大6.04(前回6.07m/sec)
・PA:AO=0.9:1.0、肺動脈弁輪部形態異常あり、狭窄後拡張(+)

1.重度の肺動脈弁狭窄症(PS、弁輪狭窄)、中等度の肺動脈弁逆流(PR)、中等度の三尖弁逆流(TR)
2.軽度の心臓弁膜症とそれに伴う重度の僧帽弁逆流(MR)
・心不全の悪化(±)

1.依然として弁輪部PSが認められる。弁輪部内腔には異常構造物が残存している。PSフローは前回同様であり、肺動脈再狭窄、右心系後負荷上昇が懸念される。PRフロー上昇は明らかではない。TRフローは低下しており、右室圧上昇の悪化は明らかではない。右室求心性肥大は前回同様。

2.軽度の僧帽弁肥厚がみられる。僧帽弁前後尖2次腱索が断裂している可能性があり、弁運動性異常がみられる。軽度の心臓弁膜症と診断される。これに伴って重度のMRが認められる。MR範囲は前回同様。左房拡大は軽減している。左室遠心性拡大は軽度安定、僧帽弁口部フロー上昇およびE/Em上昇はみられない。

以上の所見から、左心系容量負荷上昇は軽度で安定と判定される。僧帽弁口部フローの波形異常、IVRT延長、三尖弁口部フローの波形異常から、左右心室拡張性低下、コンプライアンス低下が示唆される。心不全は依然として代償期であり、心不全分類はISACHC クラス1b(ACVIM分類 ステージB2)と判定される。心電図においてST上昇がみられ、心筋虚血、心筋低酸素が示唆される。心不全悪化が明らかではないため、内服は現状のエナラプリ、カルベジロール、ジピリダモール勧められる。今後、右心系リモデリング進行抑制のためにカンデサルタンが検討される。












| - | - | 18:29 | category: 肺動脈弁狭窄症 |
# 僧帽弁閉鎖不全症


(検査目的)2008年末、他vetにて心臓の雑音が指摘され血管拡張剤の投与開始。2011年12月。心臓病専門外来にて精査。主たる病態を僧帽弁閉鎖不全症と判断。継続治療中の定期検査(前回検査6ヶ月前)。最近、朝方の咳が多くみられるとの事。

(合併症) 気管性発咳

(検査内容)心エコー検査(カラードップラー心臓超音波検査)

(投薬内容)・塩酸エナラプリル ・ネオフィリン ・塩酸アンブロキソール ・カルベジロール ・ジピリダモール

(検査結果)・エコー中に不整脈なし、心拍数100〜170(前回90〜120bpm、上昇)
・中等度のMRを認める(逆流は線状で左房中央に到達、MR vena constracta=4.3(前回3.7)mm、悪化)、軽度のTRを認める(逆流は線状で弁口部に限局、TR vena constracta=2.5mm)、軽度のPRを認める(逆流は弁口部に限局)
・僧帽弁肥厚(+)、弁閉鎖位置は弁輪レベル、プロラプス(−)、弁尖逸脱(−)、腱索断端逸脱(前尖2次腱索±)
・その他の弁の形態、運動性に異常なし
・LA:AO=1.9(前回1.7、前前回1.9):1.0(軽度の左房拡大、悪化) 肺静脈拡大(+、10.7(前回7.7)mm、悪化)、左心耳拡大(±)
・右房拡大(−)、右心耳拡大(−)、前後大静脈拡大(−)
・LV-fanc:FS=55〜57(前回52〜53%、上昇)、LVPw:RVw=1.8:1.0
・左室遠心性拡大(+)、左室求心性肥大(−)、右室形態正常、LVIDd=27(前回25mm、悪化)
・MV-フロー:Ew=46(前回38cm/sec、上昇) 、減速時間(DT)=132(前回210)ms、E-slope=平坦化(+)
・先鋭化(−) Aw=55(前回58)cm/sec 、E/A=0.84(前回0.66、上昇)、E/Em=7.31(前回6.87、上昇)、Em/Am=0.37(前回0.40、低下)、等容積拡張時間(IVRT)=78(前回102ms、短縮)、MRフロー=逆流範囲が狭く測定困難
・TVフロー:Ew=64(前回69)cm/sec 、DT=144(前回96)ms、E-slope=平坦化(+)・先鋭化(−)、 Aw=46(前回39cm/sec、上昇) 、E/A=1.39(前回1.77、低下)、TRフロー=逆流範囲が狭く計測困難
・LVOTフロー:AOv=113(前回97cm/sec、上昇)、PEP=42ms、ET=198ms、PEP/ET=0.21(前回0.18、上昇)
・RVOTフロー:PAv=61(前回76cm/sec、低下)、PEP=48ms、ET=204ms、PEP/ET=0.24(前回0.20、上昇)、加速時間(AT)=72ms 、DT=120(前回144ms、短縮)
・PA:AO=1:1
・BP=143/106(118)、130610:148/77(110)

・軽度の心臓弁膜症とそれに伴う中等度の僧帽弁逆流(MR)、軽度の三尖弁逆流(TR)、軽度の肺動脈弁逆流(PR)
・心不全の悪化(軽度+)

軽度の僧帽弁肥厚が認められる。僧帽弁前後尖2次腱索が断裂している可能性があり、僧帽弁運動性異常が軽度に見られる。軽度の心臓弁膜症と診断される。これらに伴い、中等度のMR、軽度のTR、軽度のPRが認められる。MRの範囲が拡大している。左房拡大は前回より軽度に悪化している。左室遠心性拡大は前回より悪化している。僧帽弁口部フローの上昇およびE/Em上昇はみられない。これらの所見から左心系容量負荷上昇が軽度に存在し、悪化傾向があると判定される。僧帽弁口部フローの波形異常、Em/Am異常、IVRT延長から、左室拡張性低下が示唆される。心不全は代償期であり、心不全分類はISACHC クラス2(ACVIM分類 ステージC慢性期)と判定される。内科的治療が奏功しており、心不全の進行速度は緩徐に抑えられている。しかしそれでも軽度の悪化がみられるため、内科的治療の強化が勧められる。内服は現状のACE-I(エナラプリル0.69mg/kg,bid)、カルベジロール(0.17mg/kg,bid)に加え、硝酸イソソルビド開始(0.5mg/kg,bid開始、目標量2.0mg/kg,bid)が勧められる。








| - | - | 15:13 | category: 僧帽弁閉鎖不全症 |
# 肥大型心筋症


〔検査目的〕かかりつけ医にて心臓病を指摘され、心臓病専門外来希望にて当院受診。心臓精査の上、非対称性肥大型心筋症と判断(前回検査約10ヶ月前)。

〔検査内容〕心エコー検査(カラードップラー心臓超音波検査)

〔検査結果〕・エコー中に洞性頻拍あり、心拍数230〜260bpm
・重度のMRを認める(逆流は扇状で左房深部に到達、MR vena constracta=2.2mm)、TR(±)
・僧帽弁形態に異常なし。プロラプス(−)、弁尖逸脱(−)、SAM(±)
・三尖弁他の弁形態、運動性に異常なし
・LA:AO=1.5〜1.9:1.0(左房径上限) 肺静脈拡大(−)、左心耳拡大(±)、左房内血栓(−)、スモークサイン(−)
・右房拡大(−)、後大静脈拡大(−)
・LV-fanc:FS=69%前後、LVPw:RVw=計測困難
・左室内に異常調節帯、偽性心内膜形成がみられる
・左室遠心性拡大(−)、左室求心性肥大(+)、右室形態ほぼ正常
・LVPWd=7.3mm、IVSd=5.9mm、LVIDd=9.6mm。左室流出路心室中隔突出あり
・MV-フロー:Ew+Aw=88cm/sec 、IVRT=60ms MRフロー=計測困難
・TVフロー:Ew+Aw=86cm/sec
・LVOTフロー:AOv=111cm/sec、PEP=42ms、ET=132ms、PEP/ET=0.24、AS(−)
・RVOTフロー:左側傍胸骨像:PAv=79cm/sec、PEP=24ms、ET=132ms、PEP/ET=0.18、加速時間(AT)=54ms 、DT=78ms
・PA:AO=1:1

非対称性肥大型心筋症 ・心不全の悪化(±)

左心室自由壁の乳頭筋レベルを中心に心室壁厚は肥厚しており、前回と比較して悪化傾向は(±)。今回心室中隔には肥厚はみられない。左室拡張末期径が縮小しているが、悪化傾向は(±)。左室拡張性の低下に悪化はみられない。左房径は依然として上限であり、悪化傾向はみられない。僧帽弁口部フローは前回同様。左心系容量負荷上昇は軽度で安定していると考えられる。また、心筋症に合併したMRに悪化は認められない。心不全は代償期であり、心不全分類はISACHC クラス1bと判定される。可能であれば高血圧症による心筋肥大、甲状腺機能亢進症による心筋肥大を除外することが推奨される。現時点ではうっ血性心不全徴候に明らかな進行はみられず、前回の内科的治療の強化が奏功していると判定される。この状態をより長期的に維持するため、内服は現状のACE-I(ベナゼプリル0.4mg/kg,sid)から、ベナゼプリル増量(0.4mg/kg,bid)が推奨される。甲状腺機能検査の実施が推奨される。











| - | - | 16:43 | category: 肥大型心筋症 |
# 2013年12月9日/第2月曜日/循環器疾患(心臓病)専門外来日

2013年12月9日(月曜日)/循環器疾患(心臓病)専門外来日にて僧帽弁閉鎖不全症継続検査4頭、初診2頭の検査を実施致しました。

循環器疾患(心臓病)専門外来においては、カラードップラー心臓超音波検査を中心に、必要に応じて胸部レントゲン検査、血圧測定、血液検査などを実施し、循環動態(血液の流れ)、心臓の形態学的変化(心臓の肥大、心腔内の拡大など)、機能的変化(便の動きなど)とともに、全身状態を定期的に正しく把握し、現症の治療とともに、日常生活に病的影響がでない(ださない)予防治療の実践が目標となります。





| - | - | 15:40 | category: - |
# 肥大型心筋症

〔検査目的〕咳が出るとの事から一般外来にて来院し、心臓病専門外来にて心臓精査の上、肥大型心筋症と判断。アテノロール投薬開始後の定期検査(前回検査約2ヶ月前)。

〔検査内容〕心エコー検査(カラードップラー心臓超音波検査)

〔検査結果〕・エコー中に不整脈無し、心拍数130〜150bpm
・重度のMRを認める(逆流は扇状で左房深部到達)、中等度のARを認める、軽度のTR、ごく軽度のPRを認める
・僧帽弁形態に異常なし、プロラプス(−)、弁尖逸脱(−)、SAM(+)
・三尖弁他の弁の形態、運動性に異常なし
・LA:AO=2.0〜2.3:1.0(軽度の左房拡大、悪化なし)、肺静脈拡大(−、5.7mm)、左心耳拡大(+)、左房内血栓(−)、スモークサイン(−) ・右房拡大(−)、後大静脈拡大(−)
・LV-fanc:FS=52%、LVPw:RVw=2.9:1.0(左室壁菲薄傾向)
・左室遠心性拡大(−)、左室求心性肥大(+)、左室心内膜不整肥厚(+)、右室形態正常
・LVPWd=6.8mm、IVSd=6.8mm、LVIDd=最大18mm
・MV-フロー:Ew+Aw=188cm/sec、等容積拡張時間(IVRT)=42ms(左室拡張性改善傾向)、MRフロー=6.54m/sec ・TVフロー:TRフロー=3.18m/sec(右室圧上昇)
・LVOTフロー:ASフロー=前回6.10m/sec→今回3.83m/sec(左室圧、左房圧低下傾向)、ARフロー計測困
難。LVOT狭窄(++)、流出路中隔に線維性肥厚を認める。
・RVOTフロー:PAv=81cm/sec、PEP=48ms、ET=216ms、PEP/ET=0.22、加速時間(AT)84=ms、DT=132ms ・PA:AO=1:1

対称性肥大型心筋症(心内膜の不整な肥厚、心室中隔流出路線維性肥厚を伴う) / ・軽度の大動脈弁下部狭窄(AS)及び軽度の大動脈弁逆流(AR)、重度の僧帽弁逆流(MR)、軽度の三尖弁逆流(TR)を伴う ・心不全は改善傾向にある

心室中隔壁及び左心室自由壁の肥厚が認められ、ほぼ対称性の肥大型心筋症と診断される。心筋肥大の傾向は前回より軽減して認められる。左心室内心内膜には不整な肥厚がみられ、拘束型心筋症にやや類似した所見である。心室中隔の左室流出路部の肥厚、突出により、大動脈弁下狭窄が認められるが、流速は低下しており左室圧の低下、左房圧の低下が示唆される。依然として僧帽弁の形態には異常はないが、心筋症に伴う重度のMRが認められる。MR流速は前回より上昇しており、左房圧が低下していると考えられる。僧帽弁前尖の収縮期前方運動(SAM)が依然みられる。SAMの影響で、心室中隔の左室流出路心内膜は重度に肥厚して認められる。これらの問題に伴って、左心室拡張性低下、左心系容量負荷上昇、左室圧負荷上昇が存在しているが、前回よりいずれの問題も改善傾向にある。心不全は代償期と判断される。心不全分類はISACHC クラス1b〜2と判定される。内服はアテノロールに加えてACE-Iの併用開始が勧められる。左室流出路狭窄があるため、ACE-Iや硝酸イソソルビドなどの血管拡張薬の投与には慎重さを要するが、今回左室流出路狭窄が軽減して認められることから、投薬開始が望ましいと考える。また、血栓症の予防のため、ルンワン、ペルサンチン、クロピドグレル等の投与開始も考慮すべきであると考える。




| - | - | 15:42 | category: 肥大型心筋症 |
# 僧帽弁閉鎖不全症

〔検査目的〕一般外来にて来院時、僧帽弁弁口部領域を最強点とした逆流性雑音(Levine3/6)が聴取され、今回、心臓病(循環器)専門外来にて心臓精査実施

〔検査内容〕心エコー検査(カラードップラー心臓超音波検査)

〔投薬内容〕塩酸ベナゼプリル

〔検査結果〕・エコー中に不整脈無し、心拍数100〜160bpm
・重度のMRを認める(逆流は扇状で自由壁側中心に左房内広範)、TR(±)
・僧帽弁肥厚(++)、プロラプス(+)、弁尖逸脱(前尖逸脱軽度+)
・三尖弁他の弁形態に異常なし。三尖弁閉鎖位置は弁輪レベル
・LA:AO1.8〜2.1:1.0(軽度の左房拡大)、肺静脈拡大(−、6.0mm)、左心耳拡大(軽度+) ・右房拡大(−)、後大静脈拡大(−)
・LV-fanc:FS=53〜56%、LVPw:RVw=2.8:1.0(左室求心性肥大)
・左室遠心性拡大(±)、左室求心性肥大(軽度+)、右室形態正常、LVIDd=26mm
・MV-フロー:Ew=57cm/sec 、減速時間(DT)=144ms、E-slope=平坦化(軽度+)、Aw=78cm/sec 、E/A=0.72、等容積拡張時間(IVRT)=48ms、MRフロー=6.41m/sec
・TVフロー:正常
・LVOTフロー:AOv=101cm/sec、PEP=30ms、ET=210ms、PEP/ET=0.14(左室過剰収縮)
・RVOTフロー:PAv=65cm/sec、PEP=30ms、ET=253ms、PEP/ET=0.12(右室過剰収縮)、加速時間(AT)=96ms 、DT=156ms、・PA:AO=1:1

重度の弁膜症に伴う重度の僧帽弁逆流(MR)

重度の弁膜症が僧帽弁にあり、これに伴い重度のMRが認められる。僧帽弁口部フローに明らかな上昇は認められないが、左房に軽度拡大がみられることから、容量負荷は軽度に上昇していると考えられる。僧帽弁前尖の軽度逸脱があることから、1次腱索の部分断裂もしくは2次腱索の断裂が示唆される。今後の腱索断裂進行に伴う急激な容量負荷上昇に厳重な警戒が必要と考える。左心室は遠心性に拡大しつつ壁の求心性肥大が認められ、早期の弁膜症に対する代償反応と考える。今後肥大型心筋症様の経過をとる可能性が否定できない。この影響で、僧帽弁口部フローのE/A逆転とPEP/ETの低下が認められる。これらの所見は左心室拡張性低下、収縮性過剰を示唆する者と考える。心不全は代償期であり、心不全分類はISACHC クラス1b(〜2)と判定される。リモデリングが認められることから内科的治療の適応であると判断する。内服は現時点のACE−I に加え、カルベジロール低用量開始、硝酸イソソルビド開始と段階的併用が勧められる。


| - | - | 21:11 | category: 僧帽弁閉鎖不全症 |
# 僧帽弁閉鎖不全症

〔検査目的〕他vetにてうっ血性心不全と判断され、3ヶ月前より血管拡張剤と利尿剤を週2〜3回、頓服的に服用しているとの事。今回、心臓精査を希望し来院。

〔検査内容〕心エコー検査(カラードップラー心臓超音波検査)

〔投薬内容〕塩酸ベナゼプリル、ラシックス、硝酸イソソルビド

〔検査結果〕・エコー中に不整脈無し、心拍数120〜180bpm
・重度のMRを認める(逆流は左房内全域)、重度のTRを認める(逆流は扇状で右房深部到達+)、ごく軽度のPRを認める
・僧帽弁肥厚(++、疣贅形成あり)、プロラプス(+)、弁尖逸脱(−)
・三尖弁肥厚(+)、プロラプス(+)、弁尖逸脱(−)
・LA:AO=1.8〜2.0:1.0(軽度の左房拡大)、肺静脈拡大(軽度+、7.8mm)、左心耳拡大(+)
・右房拡大(±)、右心耳拡大(+)、後大静脈拡大軽度(+)
・LV-fanc:FS=54〜55%、LVPw:RVw=2.0:1.2(右室求心性肥大傾向あり)
・左室遠心性拡大(±)、左室求心性肥大(±)、右室求心性拡大(±)、右室遠心性拡大(±)、LVIDd=24mm
・MV-フロー:Ew=65cm/sec 、減速時間(DT)=120ms、E-slope=平坦化・先鋭化(−) Aw=65cm/sec 、E/A=0.99、等容積拡張時間(IVRT)=90ms(軽度延長)、MRフロー=5.63m/sec
・TVフロー:Ew=79cm/sec 、DT=72ms、E-slope=平坦化・先鋭化(−)、 Aw=59cm/sec 、E/A=1.35、TRフロー=2.79m/sec
・LVOTフロー:AOv=123cm/sec、PEP=30ms、ET=156ms、PEP/ET=0.19(過剰収縮)
・RVOTフロー:PAv=91cm/sec、PEP=30ms、ET=204ms、PEP/ET=0.15(過剰収縮)、加速時間(AT)=66ms 、DT=144ms、PRフロー=計測困難 ・PA:AO=1:1

重度の心臓弁膜症とそれに伴う重度の僧帽弁逆流(MR)、重度の三尖弁逆流(TR)、軽度の肺動脈弁逆流(PR)

重度の心臓弁膜症が認められ、これに伴い重度のMR、TR、軽度のPRが認められる。MRが臨床上、最も重篤であると考えるが、TRも重度である。僧帽弁口部フロー、三尖弁口部フローの上昇はわずかにしか認められないが、両心房は軽度に拡大しています。この所見から容量負荷上昇が軽度に存在すると考えられる。心室収縮性が亢進しており、拡張性が低下傾向にある。この原因の一つとして左右心室壁の求心性肥大があげられる。このような変化は通常の弁膜症時のリモデリングとは異なるが、弁膜症の早期にはしばしば認められる変化であると考える。また、今後肥大型心筋症様の変化を認める可能性が考えられる。心不全は代償期であり、心不全分類はISACHC クラス2と判定される。リモデリングが認められることから内科的治療の対象となる。内服は現時点でのACE-I、硝酸イソソルビド、フロセミドに加えてカルベジロールの開始が勧められる。


| - | - | 23:36 | category: 僧帽弁閉鎖不全症 |
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ひらの動物病院
〒242-0007
神奈川県大和市中央林間2-3-11
TEL:046(272)5300

獣医師・管理責任者:平野由夫
リンパ球培養プログラム修了
免疫細胞培養師
現代レイキマスター
獣医再生医療研究会
日本獣医がん学会
日本獣医麻酔外科学会


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ひらの動物病院:活性化自己リンパ球移入療法(CAT療法)の実施により15ヶ月間の良好なQOLが得られた犬の肝細胞癌の一例.Companion Animal Practice.チクサン出版:49-55,No.260.2011.



ひらの動物病院:不完全切除後の乳腺癌症例に対して活性化自己リンパ球移入療法(CAT療法)を実施し,12カ月間の局所再発ならびに転移の制御,良好なQOLが得られた犬の一例.Companion Animal Practice.チクサン出版:59-66,No.258.2010.

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